【送り付け商法?】心当たりがない荷物が届いた時の対処法は?

こんにちは、ルナールです。

あなたは、もしなんの心当たりもない荷物が届いたら、どうしますか?


先日、帰宅したらポストに宅配便の不在票が入っていました。

ただ、荷物が送られてくるような心当たりがなくて、しかも不在票に書かれている送り主の名前に見覚えもない…


なんかイヤだったのでネットで検索してみたら、『送り付け商法』という詐欺の手口があるらしい。

そういえば、なんとなーくテレビでそんなのを見たことがあるような。


では実際に、そんな身に覚えのない荷物が送られてきたら、そうすればいいのでしょうか?


結論から言いますと、

荷物を受け取る前
  • 本当に心当たりがない荷物なら『受取拒否』
  • 少しでも心当たりがあるなら、『受け取りを保留』して確認する
荷物を受け取ってしまったら
  • 絶対に開封や使用はせず、14日間は保管する ※2021(令和3)年7月6日以降、直ちに処分が可能になりました
  • 警察相談ダイヤル#9110に相談する
  • 消費者ホットライン(国民生活センター)188に相談する

この記事では、上記のことに関してご紹介いたします。

そして、不在票が入っていた私が実際に行った対応についてもご紹介していますので、よろしければそちらも併せてご覧頂ければと思います。

ルナール
ルナール

ちなみに今回の謎の荷物の正体は、「結婚して名字が変わった従妹が、旦那さんと連名で送ってくれた物だった」というオチでした。

詐欺じゃなくて良かったけど、送り主が不明な荷物ってほんと怖い…。


そして、この件を受けて個人的に「気を付けなきゃな」と思ったのは、荷物を受け取るときはしっかりと相手の名前と自分の名前を確認すること!!

これは送り付け商法の被害に遭わないようにするのはもちろん、他人宛ての荷物を間違って受け取ってあとで面倒なことになるのを避けるためにも重要ですよね。

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『送り付け商法』とはなにか?

悪徳業者

まずは、送り付け商法とはどんなものなのかといいますと

送り付け商法(おくりつけしょうほう)とは、注文を受けていないにも関わらず事業者が消費者に商品を送り付けて金銭を請求する商法のことで、『ネガティブ・オプション』『押し付け販売』『カニカニ詐欺』などともいいます。

引用:『あなたの弁護士』より

え、『カニカニ詐欺』!?

なんでもこの呼びかたは、2008年ごろから電話でカニの購入を強引に取り付けたりとか、一方的にカニを送り付ける手口が増加していたことからそう呼ばれるようになったんだそうです。

それにしても、「なんでカニ?」っていう疑問は残りますが。


このように、勝手に商品を送り付けてくるみたいなので、私みたいにふだん荷物の送り主までチェックしないような人はふつうに受け取ってしまいそうなのが怖いところですよね。


しかも、ふつうに荷物を送りつけてくるだけじゃなく『代金引換(代引き)』で送られてくることもあるそうなので要注意!!


さらにもっとひどいものでは、葬儀直後の遺族のもとに荷物を送りつけて故人が注文したもののように思わせて受け取らせるなんていう手口もあるそうですよ。

最悪ですよね…

送り付け商法の被害に遭わないためには

では、そんな送り付け商法の被害に遭わないためにはどうしたらいいのでしょうか?

荷物を受け取る前に必ず名前を確認する

送り付け商法の被害に遭わないためには、とにかく受け取る(サインや押印をする)前に依頼主(発送元)とお届け先が自分の名前かどうかをかならず確認するようにしましょう。


私はネットで買い物をするときは基本的に日時指定をしているので、それ以外の訪問者には応対しません。勧誘とかだったら時間のムダだし。

でも逆にいうと、指定した日時に届いた荷物に関しては、送り主の確認も、さらにはお届け先がちゃんと自分なのかどうかすらも確認せずにホイホイ受け取っちゃうんですよね・・・

「これは自分が注文した自分宛ての商品だ」っていう先入観があるから

ルナール
ルナール

これは本当に悪い癖です…。

実際、他人宛ての荷物を気づかずに受け取ってしまったこともありますし…。

幸い開封する前にふと宛名が違うことに気づいたので開封せずに済んだし、変にトラブルにもなりませんでしたが、それ以来ちゃんと相手の名前も自分の名前も確認してから受け取るようにしています。

心当たりがなければ「受け取り拒否」か「受け取り保留」をする

しっかりと依頼主と宛名を確認し、もしそれがまったく心当たりがない荷物だったら、配達員に「受け取り拒否します」と言えば、その荷物は持ち帰って依頼主に返送されます。

ヤマト運輸のFAQのページでもそのように書かれていますね。

ほかの運送会社でも同様に対処してくれると思います。


もし、「自分で買いものをした覚えはないけど、もしかしたら友人や親せきとかが自分に送ってくれた物かも?」というときは、配達員にその旨を伝えて『受け取りを保留』しましょう

そのときに、可能なら伝票の写真を撮っておくのも良いかもしれませんね。

そうすれば、確認するときに相手の名前などもすぐ分かるので作業がラクです。


では、いったん受け取りを保留したばあい、そのあとどうしたら良いのか?

受取保留というのは要は『留守だった』という扱いになるそうで、その場で不在票を書いてくれたりもするみたいです(配達員によって対応が違うかもしれませんが)。


その後は、その荷物に心当たりがあれば再配達の依頼を、心当たりが無ければ受け取り拒否を選択すればOK。

ルナール
ルナール

『受取拒否』のばあいその荷物は送り主に返送されてしまうので、もしも後から「あの荷物やっぱり必要なやつだった!!」となるともう一度送り直してもらう必要があります。

そうなると送料もかかりますし、なにより相手の心象は悪いですよね。

なので、もし少しでも心当たりがあるばあいは、一旦『受け取りを保留』しておいて確認をした方がいいかもしれません。

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心当たりがない荷物を受け取ってしまったときの対処法

対処法は?

怪しげな荷物が本当に詐欺業者からの荷物だったときは、受け取らないのがいちばんラクな対処法です。


でも、たとえば家族や友人などと同居しているばあいだと、自分宛ての荷物は把握しているから気をつけることができても、自分以外に宛てた荷物だと受け取ってしまう可能性もありますよね。


それでは、もし受け取ってしまったときはどうしたら良いのでしょうか。

直ちに処分する

※2021年7月5日追記

以前は、届いた商品を使用せずに14日間保管する必要がありましたが、2021(令和3)年7月6日以降、以下に記載されている『特定商取引法』が改正され、14日間の保管は必要無くなり、直ちに処分が可能になりました。

消費者庁HP『特定商取引法の通達改正・一方的に送り付けられた商品に関するチラシ等の公表について


ということで、勝手に送り付けられた荷物は気持ち悪いので、直ちに処分しちゃいましょう

ルナール
ルナール

以下の元記事は参考までに一応そのまま残しておきますが、2021年7月6日以降は、直ちに処分可能です。

特定商取引法という法律では、勝手に送りつけられてきた商品は、送られてきてから14日間のうちに商品を使用したり開封しなかった場合、返還義務がなくなるとさだめられています。

また、業者側に引き取りに来るよう請求することも可能です。請求を行った場合、保管の期限は7日間に短縮されます。

逆に、届いたものを開封したり使用したりしてしまうと、商品の購入意思があるとみなされ、支払い義務が発生してしまうことも。

そのため、不審な商品を受け取った時は、商品を開けたり使用したりせず、最低でも14日間は手をつけないようにしましょう。14日を過ぎれば返還義務はなくなりますから、商品を自由に処分してもかまいません。「返品しない場合は購入したものとします」といった内容が書かれていることもありますが、相手に連絡の糸口を与えるだけです。無視してかまいません。

ただ、海産物などの生物の場合は、中身が傷むこともあります。
生物などの商品を受け取ってしまった場合は、相手に引き取ってもらうよう請求するのもよいでしょう。

引用:enjin『「送り付け商法」の手口と対処法!不明な荷物が届いた時の心構え3つ

ということで、代金を支払っていないばあいは、14日間は手をつけずに保管しておきましょう。

これは警視庁のホームページ『ネガティブ・オプション(送り付け商法)』にも書かれています。

代金は支払わない

一方的に送り付けられた商品に対しては代金の支払い義務は生じませんので、例え請求されたとしても支払いには応じないようにしましょう


代引きなどですでに代金を支払ってしまったばあいでも、代金の返還請求が可能

ただし、詐欺業者は住所が架空のものだったり電話番号もすぐに変えられたりすることも多いらしいので、そのばあいは残念ながら代金の返還は難しいのかもしれません。


でも、泣き寝入りなんて悔しいですよね?

それに、その後の同様の被害を出さないためにも、まずは下記の警察相談ダイヤル#9110や消費者ホットライン188に相談してみましょう。

警察相談ダイヤル#9110に相談する

いくら法律で決められてるとはいえ怪しげな荷物を保管しておくのは気持ち悪いし(※2021年7月6日以降は保管義務が無くなり、直ちに処分が可能になりました)、「もし詐欺業者から連絡がきたら」って考えると怖いですよね。


そういうときは、警察相談ダイヤル#9110に相談してみましょう

いろんな相談を受け付けていて、その内容に応じて窓口などを紹介してくれるところです。

警視庁『警察相談ダイヤル#9110』

ただし、110番とは違い、通話料はかかりますのでご注意を

消費者ホットライン(国民生活センター)188に相談する

こちらはよく聞く名前ですよね。

困ったときに具体的な対処法を教えてもらえるそうです。

「188(いやや)」に電話をすると、自分が住んでいる最寄りの消費生活センターなどの窓口を案内してもらえます。

消費者庁『消費者ホットライン』

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不在票が入っていた私がした対応(参考までに)

不在票のようなもの

私のばあいは、留守にしていたのでポストに不在票が入っていましたが、そこに書かれていた送り主の名前に全く覚えがない…。

そんな時にどんな対応をしたのか?

私が実際にやってみたことを順を追ってご紹介します。

ネット通販の購入履歴を確認

私のばあい、もし何かしら荷物が届くとしたらネット通販で買ったものしか心当たりはないので、ふだんよく利用しているamazon・楽天・ヨドバシの今年の購入履歴をすべて確認しました。

たまに『出荷まで○か月待ち』っていう商品を買うこともあるので、まだ届いてなくて忘れている物もあるかもしれないと考えたので。

でも、注文したものは全て届いていました。

ネット通販に登録しているメールをチェック

ネット通販だと、商品の発送が完了したらその旨メールが送られてきますよね。

なので、ここ数日でそういうメールが届いているのを見落としていないかの再確認。

というのも、「心当たりがない」とは言いましたが、厳密にいうとじつは最近2件の買いものをしていたからなんです。


ただ、1件はメール便で届く予定のもの、もう1件は3週間後ぐらいに発送予定のものだったので、このタイミングで宅配便が届くはずはないとは思ったけど、後者の商品がなにかの間違いとかで早く発送された可能性も考えてのメールチェックでした。

これも空振り。

送り主の名前をネットで検索

じつは今回入っていた不在票に書かれていた送り主の名前、配達員さんの文字が殴り書きすぎてなんて書いてあるのか読めなかったんですよね…。

それでも、なんとか解読を試みてそれらしき名前を打ち込んでみるも、ヒットせず…。


そもそも何のために送り主を検索しようとしたか?


検索してみて、もし同じような名前の人から荷物が送られてきたという被害報告みたいなのがヒットしたら、「やっぱり自分の荷物も怪しいかも?」っていう参考になるんじゃないかなぁって思ったからです。

でも、これも空振り。

購入先のお店の代表者の名前をチェック

前述のように、最近2件の買いものをしたことは間違いないので、念のためそのお店の代表者の名前をチェックしてみました。

でも、ぜんぜん違う名前でした。

まあ、そもそも商品の発送元を店名ではなくお店の代表者の名前にすることはまず無いでしょうけどね。

不在票に記載されている電話番号が本物か確認

これは、「不在票そのものが実は偽造されたもので、記載された番号に電話したら詐欺グループのアジトに繋がって個人情報を盗られるのかも!? まさか配達担当者も詐欺グループの一員?。だから、送り主を見づらくするために敢えて崩した文字で書いたのか!?」っていう考えが一瞬よぎったから。

我ながら犯罪系のドラマや映画の見すぎだなとは思いましたけど笑


でも、検索するのはタダですからね。用心するに越したことはありません。

結果、検索結果にはちゃんと運送会社のサイトが出てきました。

自分が住んでいるアパートの家主や管理会社の担当者の名前を確認

住んでいるのが賃貸なので、何かしらの書類か何かが送られてきたのかもしれないという可能性を考えて。

まあこれも、もし書類などが送られてくるにしても会社名で送られてくるだろうし、そもそも書類とかなら宅配便じゃなくて書留とかだろうとは思いましたが、念のため。


でも、こちらも空振り。


以上が、不在票が入っていた当日に確認したことです。

その日は帰宅したのがけっこう遅い時間だったため、以下の2つは次の日の確認となりました。

運送会社に連絡して、送り主と荷物の内容を確認

電話で確認

不在票に記載の問合せ先に電話をして、

荷物が送られてくるような心当たりがない

不在票の文字が読めず、送り主が分からないから送り主の名前を教えてほしい

と伝えたところ、そこでは個人情報保護のため詳しい情報が見れないから、担当の営業所から折り返し連絡しますとのこと。


しばらくすると折り返しの電話がかかってきて、いろいろとやり取りをした結果、送り主の名前や中身の種類、相手の住所や連絡先などまで教えてもらえました。

ルナール
ルナール

相手の住所や連絡先に関しては、ネットでは「そこまで細かくは教えてくれない」という情報も見かけたので、運送会社やその営業所ごとに違ってくるのかもしれませんね。

あるいは、それまでのやり取りの内容によっても対応は変わってくるのかもしれませんので、あくまでも参考までにということで。


その結果、(不在票には旦那さんの名前しか書いていなかったけど)実は送り主は夫婦連名。

でも、名前だけではまったくピンと来ず、相手の住所からなんとなく思い浮かんだご夫婦はいたものの、わざわざ直接荷物を送ってくれるような間柄ではないので、結局解決せずモヤモヤ…。

母親に連絡して心当たりがないか確認

ということで、とりあえず相手の名前や住所は判明したし親戚筋の人なんだろうと思ったので、母親に電話をして確認。


その結果、私が思い浮かべたそのご夫婦はまったく関係なかった笑


実は、ちょっと前に結婚のお祝いを渡した従妹が、そのお返しの品物を送ってくれたんだそうで。

なんでも、その従妹が母に「お返しを送りたいから」と私の住所を聞いていたそうです。

母よ。そんなことがあったなら教えてくれよ!!笑


まあ、そんなこんなで、けっきょく今回の荷物は身内からの贈りものだったというオチなので、いちばん最後になってしまった母親への確認をいちばん最初にできていれば話は早かったんですけどね。

でもそれは結果論なので、いい勉強にはなったかなって思います。

心当たりのない荷物は受け取らないように

届けられた荷物って、送り主の名前まではなかなか確認しないですよね。

自分が急いでいるときとか、「サクッと受け取らないと配達の人に申し訳ないな」って気を使ったりするとなおさら。


でも、それで詐欺被害に遭ってしまったら苦労するのは自分や同居の家族・友人なので、荷物を受け取る前に、

  • 送り主の名前をしっかり確認
  • 宛先が自分であることを確認

この癖は絶対につけておくことをオススメします。


そして、万が一心当たりがない荷物が届いたばあいは、

  • 本当に心当たりがない荷物なら『受取拒否』
  • 少しでも心当たりがあるなら、『受け取りを保留』して確認する


今回私に届いた荷物は従妹からの贈りものだったので良かったですけど、こういう手口の詐欺がある以上、いつ自分や自分の家族・友人が被害にあうか分かりませんからね。


そして、もしあなたが家族や友人などと一緒に住んでいるばあいは、荷物が届く予定があるときはお互いに情報共有をしておくとか、自分宛てじゃない荷物は受け取らないようにするとか、全員でなんらかの取り決めをしておくのが良いかもしれません。


とにかく、怪しい荷物はまず受け取らないことがいちばんの対策ですから。



今回も、最後までお読みいただきどうもありがとうございました。

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